遮熱塗料は、遮熱効果を持たせたい外壁や屋根に塗装すると、夏場も冬場もより過ごしやすい室内環境づくりに役立ちます。
光の反射(吸収)度を考慮すると、黒色よりも白色の方が良いイメージがありますが、これは塗料選びの際にも重要なポイントです。
今回は、遮熱塗料の色による効果の違いや選び方について解説します。

□遮熱塗料は白色の方が良い?

色によって光の反射度が異なるため、塗料の色によっても効果に違いが生じます。
遮熱効果に着目して色の良し悪しを比べてみると、最も効果の高い色は「白色」だと言えます。

なぜなら、白のような明度が高い色ほど、暑さの原因となる太陽光を反射する性質があるからです。
そのため、真夏に白いシャツを着ているのと黒いシャツを着ているのとでは、体感温度が異なるように、屋根や外壁も色次第で熱の吸収率が変わってくるのです。

よく塗料メーカーのカタログに色ごとの日射反射率が記載されていますが、そこには白色の全日射反射率が90パーセントを超えているのに対して、黒色は30パーセント以下という数字が出ています。
この全日射反射率は、可視光線と近紫外線を反射する能力を指しており、数値が大きくなるほど遮熱効果が高いと言えるでしょう。

白色に近い塗料は可視光をよく反射するため、遮熱効果だけ見れば良いことばかりにも思えますが、建物の位置関係次第では反射光で眩しくなるといった、近隣トラブルを招く恐れがあります。
また、地域によっては景観法で、明るすぎる色の使用が制限されている場合もあるため、これらを十分考慮した上で色を選びましょう。

□遮熱塗料の選び方

日射反射率が高い白色に近い色を選ぶのも良いですが、そのほかにも注目すべきポイントはいくつかあります。

例えば、遮熱塗料は汚れによって効果が落ちてしまうため、汚れにくい塗料を選ぶと良いです。
綺麗に維持するためには、労力・費用ともにかかるため、メンテナンスが必要になるまでの期間が長い塗料であることが重要です。

また、遮熱塗料の仕上がりは、遮熱効果に直結します。
ご自分で塗ることも可能ですが、塗料の効果を最大限発揮するためにも、当社のようなプロに任せるのがベストでしょう。
建物自体の資産価値の向上、または快適な環境づくりのために、塗装をお考えの際はぜひご相談ください。

□まとめ

遮熱塗料は、太陽光の紫外線に近い光を反射・放射させることで、建物の表面温度を下げ、室内が暑くなるのを防ぐ効果があります。
白色に近いほど日射反射率が高くなる傾向があるため、色選びの際は白に近い色を選ぶ方が無難でしょう。
また、汚れにくさや仕上がりにも考慮して、ベストな外壁塗装を目指しましょう。

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