工場や倉庫、プラントの外壁や屋根の塗装や防水工事を管理・実施する責任者や担当者の中には、塗装に関する知識を持つことで、製品の品質やコストを最適化したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、塗装に使われるシーラーの役割や重要性、施工時のポイントについての情報を提供します。
□塗装シーラーの基本知識とその役割
塗装を行う際、下地処理は欠かせません。
その際に使われるのが「シーラー」です。
シーラーは、下地の素材や状態、使用する仕上げ塗料に合わせて選択することが重要です。
シーラーの選択や使用方法を誤ると、塗装の品質が低下する可能性があります。
＊シーラーとは？
「シーラー」は英語の「seal」からきており、塗装面の下地処理に使用される下塗り用塗料を指します。
シーラーは、塗装面の吸水性を防ぎ、仕上げ塗料の密着性を高める役割を果たします。
＊シーラーとプライマー・フィラーの違い
「プライマー」は下塗り塗料の総称で、塗装面と上塗り塗料との密着性を高める役割があります。
一方、「フィラー」は、モルタル外壁のひび割れや凸凹を埋めるための補修用の下塗り材です。
これらの違いを理解し、適切な塗料を選択することが塗装の品質を保つ鍵と言えます。
□シーラー塗装の重要性と施工のポイント
シーラーは、塗装の品質や耐久性を向上させるための重要な役割を果たします。
特に経年劣化が進んだ塗装面では、シーラーの適切な塗布が必要です。
シーラーが不足すると、塗装面が不均一になり、塗装の持続性が低下する恐れがあります。
経年劣化が激しい塗装面は、シーラーをしっかりと塗ることで、仕上げ用塗料の吸い込みを防止できます。
シーラーは塗装の長寿命化にも寄与しますので、適切な施工を施すことが大切です。
＊施工のポイント
シーラーの塗布量が充分でない場合、仕上げ塗装に色むらが生じやすくなります。
また、シーラーの下塗り作業がしっかりしていないと、塗膜が剥がれやすくなって、塗装の美観や耐久性を保つことが困難になってしまうのです。
上記のことからも分かるように、シーラーを含む下地処理は塗装において非常に大切な役割を担っています。
□まとめ
せっかく塗装を行うのであれば、塗装の品質も耐久性も向上させたいですよね。
そのためには、適切な下塗り作業が鍵と言えます。
本記事では、下塗り作業におけるシーラーの基礎的な知識や、施工時のポイントをご紹介しました。
シーラーは塗装工事の仕上がりを維持するための重要な役割を持っており、工場や倉庫の美観や機能性を高めるために必要なのです。
そのため、しっかりと工事をしてくれる施工会社選びが大切です。
工場、倉庫などの定期メンテナンスをお考えの方はお気軽にご相談ください。
