外壁の見えにくい場所にある「水切り」について、よく詳細をわかっていないという方も多いでしょう。
一見地味な水切りですが、実は建物の景観や寿命を守るために、とても重要な役割を担っているものです。
そこで今回は、水切りの役割や劣化が見られる場合の修理方法について解説します。

□外壁の水切りの役割

水切りとは、外壁と基礎との間にある出っ張った仕切りのことを言います。
この水切りには、外壁の基礎や建物内への雨水の侵入、外壁の汚れ、シロアリによる腐敗など、様々なものから守る役割があります。

建物をぐるりと囲むように設置されている水切りは、雨水を外壁や基礎部分に当てることなくキャッチして、外壁の汚れを防いでくれます。
外壁と基礎との間にはスペースが生じており、そこを水切りによって埋めることで、雨漏りを阻止する構造です。
また、外壁と基礎の間以外にも、窓の下に水切りが設置されている場合があり、こちらも同様の仕組みで成り立っています。

□水切りに不具合が生じた際の修理方法

建物を守るために、様々な役割を担っている水切りですが、衝撃や暴風により破損することがあります。
どのような状態になれば修理が必要なのか、自分で判断するのは難しいかもしれませんが、主な劣化症状としては以下のものが挙げられます。

・色あせやサビ
・へこみ
・破損

水切りの塗装が、色あせたり剥がれたりして錆びている場合は、修理した方が良いです。
放置すれば、水切り自体に穴があき、外壁の内部に雨水が侵入してくる可能性があります。
修理方法としては、再塗装で十分ですが、穴が空いている場合は専門家にチェックしてもらった上で、交換を検討すると良いでしょう。

物理的な衝撃によって大きくへこんで変形している場合は、補修や交換が必要です。
変形したまま放置すると、外壁との間に生まれた隙間から雨水が侵入し、劣化が早まる可能性があります。
へこんだ箇所が傷ついている場合は、パテで補修してから塗装するケースもあります。

水切りが割れたり欠けたりしている場合は、塗装やパテでの対処は難しいので、交換を検討しましょう。
放置すると、サビが進行したり雨漏りが発生したりする可能性があるので注意が必要です。

□まとめ

建物において目立たない場所にあるパーツなので、本当に必要なのか疑問に思うかもしれませんが、水切りは様々な役割を担っている重要なものです。
そのため、劣化症状が見られる場合は、すぐに専門家に依頼して適切な処置をしてもらうことをオススメします。

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