スレート屋根は、工場や倉庫の屋根に多く使用されています。
そのスレート屋根に問題が生じた場合は補修する必要がありますが、その際に使用される工法の1つにカバー工法があります。

今回は、カバー工法の概要やメリットについて解説します。
ぜひお役立てください。

□カバー工法とはどのような工法?

カバー工法とは、既存の屋根の上から新しい屋根を重ね張りする工法のことを指します。
それとは別の工事として葺き替え工事がありますが、こちらは屋根を全て撤去してから新しい屋根をつくる工事です。

工場や倉庫の屋根は撤去した場合鉄骨しか残らないことが多いため、足場を組むことが難しくなります。
そのため、既存の屋根を利用するカバー工法が用いられることが多いのです。

□スレート屋根にカバー工法を行うメリットとは?

スレート屋根にカバー工法を使用するメリットとしては、以下のことが挙げられます。

1つ目は、アスベストを飛散しなくて済むことです。
築年数が数十年経過している場合には、屋根にアスベストが使用されている場合があります。
アスベストは人体に害を与える物質であるため、飛散してしまうと問題があります。

つまり、屋根工事を行う際にはアスベストを飛散させないことが大切なのです。
その点においてカバー工法は屋根を重ねるだけですので、安心でしょう。

また、2022年4月からスレート屋根の補修の際、アスベストが含まれていないかを必ずチェックしなければいけなくなりました。
報告先は労働基準監督署と各市区町村、報告期限は工事が始まる2週間前です。
 
加えて、2023年11月から”石綿含有建材調査者”という資格を保有している人のみが報告できるように法律が変わります。
そのため、2023年11月以降にスレート屋根を工事する場合は、施工業者がこの資格を所有しているかを確認しましょう。

2つ目は、作業を止める必要がないことです。
葺き替え工事の場合は、屋根材を撤去するため工場や倉庫で行っている作業を止める必要があります。

しかしカバー工法であれば既存の屋根を使用するため、稼働を止めることなく工事できます。

3つ目は、コストを抑えられることです。
既存の屋根を残して工事するため、屋根材を撤去したり廃棄したりするための費用がかかりません。
そのため、葺き替え工事と比較して費用の負担を抑えられるのです。

4つ目は、防音性や防水性が高まることです。
カバー工法では屋根が二重になるため、防音性や防水性が高まります。
そのため、大きな音が発生する工場におすすめの工法と言えます。

5つ目は、工期が短いことです。
既存の屋根の解体や撤去を行う必要がないため、葺き替え工事に比べて短い期間で工事が完了します。

□まとめ

今回の記事では、カバー工法の概要やメリットについて解説しました。
カバー工法は、既存の屋根に新しい屋根を重ねる方法で工事を行うため、コストを抑えたり短い期間で工事が終了したりするといったメリットが得られます。

当社は工場や倉庫の外壁塗装や雨漏り防水工事などを行っております。
何か気になることがある方は、お気軽にお問い合わせください。

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