最初は綺麗だった外壁も、時が経てばさまざまな原因によって汚れていくものです。
外壁が汚れたまま放置しておくと、単純に建物の印象が悪いだけでなく、重大なトラブルを招く恐れもあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
汚れること自体は避けられませんが、外壁に色を工夫するだけで、驚くほど汚れは目立たなくなります。
そこで今回は、外壁の汚れが目立たない色について解説します。
□外壁が汚れる原因
1. 大気汚染による汚れ
普段、何事もなく生活を送っていますが、実は空気中にはさまざまな汚れが含まれています。
この汚れは、車の排気ガスや地面から舞った砂などであり、外壁の凹凸にどんどん溜まっていきます。
2. 湿気による汚れ・カビやコケの発生
カビやコケの存在も、外壁を汚す原因のひとつです。
これらは日当たりが悪い、ジメジメとした場所に発生しやすいため、北面の外壁によく見られます。
3. サッシ周りの汚れ
窓枠付近の汚れは、外壁塗装に使用するシリコンに含まれる可塑剤(かそざい)や、サッシ周りのシーリング剤に含まれる可塑剤の油分が溶け出し、汚れとなって目立ってきます。
4. 排気口周りの汚れ
排気口や換気扇の吹き出し口から、油汚れが垂れているのを見たことがあるでしょう。
油汚れは非常に頑固であり、定期的に掃除しないとなかなか落ちないため注意が必要です。
□外壁の汚れが目立たない色
避けられない外壁汚れですが、これを目立たなくするための一つの案として、汚れが目立ちにくい色を選べぶことがあります。
汚れが目立たなければ、メンテナンスの手間がかからず、費やすお金と時間を削減できます。
1. グレー
万能的に汚れが目立たない色として人気が高く、排気ガスや黄砂が懸念される場所でも、汚れがあまり目立たない傾向にあります。
ただ、ダークグレーだと補修跡が目立ちやすいため、薄いグレーを選ぶことをおすすめします。
2. アイボリー
象牙色(ぞうげいろ)とも呼ばれますが、グレーと同様に煤煙や黄砂が目立ちにくいです。
また、畑の黒土が舞い上がる場所にも相性の良い色とされています。
3. ブラウン
ブラウンも汚れが目立たない色ではありますが、グレーやアイボリーとは少し異なる特徴があります。
ブラウンは、赤土の汚れが目立たない色であり、赤土が舞い上がるところで重宝されます。
どっしりとした印象の建物に仕上がり、倉庫や工場にも合うでしょう。
□まとめ
外壁が汚れること自体は避けられませんが、色選び次第で汚れを目立たなくすることは可能です。
そのためにも、今回ご紹介したようなグレーやアイボリー、ブラウンなどの色を環境に合わせて用いることをおすすめします。
建物自体の資産価値向上にもつながるため、外壁塗装や防水工事等は怠らないようにしましょう。