工場や倉庫、プラントの外壁や屋根の塗装や防水工事に関心がある方へ。
効果的で長持ちする屋根葺材の種類とその特徴について知っておきたいですよね。
この記事では、屋根葺材の種類とその特徴やメリット・デメリットを解説し、より良い選択をするための情報を提供します。

□屋根葺き種類の基本知識

工場や倉庫の屋根に使用される主要な葺き材の種類とその特徴について解説します。

1.波型スレート
波型スレートは、中小規模の工場や倉庫の屋根でよく用いられています。
主な素材はセメントで、1枚のサイズは畳程度の大きさです。
断面は波の形をしており、2004年より昔のものにはアスベストが含有されていることがあります。
また、経年劣化が進むと、台風などの強風による飛散のリスクが高まります。

2.折板
折板は、現在、工場や倉庫の屋根で最も用いられている屋根です。
鋼板を折り曲げ加工して製造され、断面は富士山のような形をしています。
素材には、亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板、ステンレスなどが用いられています。

3.瓦棒葺き
瓦棒葺き屋根は、小規模の工場や倉庫の屋根でよく用いられる金属屋根です。
昔からある形状の屋根で、ガルバリウム鋼板が主に用いられます。

□屋根葺き種類のメリットとデメリットの詳細解説

屋根葺き材は、その特性や用途によって様々なメリットとデメリットが存在します。
以下では、各葺き材の特徴をより深く掘り下げて解説します。

*波型スレートのメリットとデメリット

1.メリット

耐久性:波型スレートは、特に中小規模の工場や倉庫での使用を考慮して作られており、長期間の使用にも耐えられます。
遮熱性:夏の暑さを遮断し、室内の温度を適切に保つ能力があります。
耐火性:火災のリスクがある場所でも安心して使用できる材料です。
遮音性:雨音や外部の騒音を軽減し、静かな室内環境を保てます。

2.デメリット

表面の質感:ザラザラとした表面のため、砂やほこりが付着しやすく、定期的な清掃が必要です。
アスベストの問題:2004年以前に製造されたものにはアスベストが含まれている可能性があり、健康への影響や撤去時のコストが懸念されます。

*折板のメリットとデメリット

1.メリット

高い強度:ジグザグの蛇腹形状により、他の金属板と比べても強度が高いです。
軽量性:建物の構造に大きな負担をかけずに施工が可能です。
サビに強い:ガルバリウム鋼板などの素材はサビに強く、長期間の使用に適しています。

2.デメリット

熱伝導率の高さ:金属板のため、夏は熱を伝えやすく、冬は冷えやすいです。
遮音性の低さ:雨音などが室内に響きやすく、特に大雨の日は騒音として感じることがあります。

*瓦棒葺きのメリットとデメリット

1.メリット

軽量性:金属製のため、他の葺き材に比べて軽量です。
建物への負担軽減:建物の構造に対する負担が少なく、大規模施設でも安心して使用できます。

2.デメリット

遮音性の低さ:金属の特性上、雨音などの騒音が室内に響きやすいです。
断熱性の低さ:金属板のため、外部の気温の影響を受けやすく、特に夏場は熱を伝えやすいです。

□まとめ

工場や倉庫に使われる屋根材には、波形ストレート、折板、瓦棒葺きなどの種類があります。
工場や倉庫の屋根葺き材の選び方は、施設の条件やニーズに応じて変わります。
この記事で紹介した情報を参考に、最適な屋根葺き材を選んでくださいね。

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