工場も形があるものですから、何もしないまま使っているといつかは寿命が来ます。

今回は工場のメンテナンスの中でも重要な防水工事について、その種類と施工すべきタイミングをご紹介します。

□工場に必須の防水工事の種類

工場の屋根防水の工法は主に3種類、シート防水・塗膜防水・アスファルト防水があります。

*シート防水

塩化ビニールや合成ゴムで作られたシート状の防水層を屋根に貼り合わせて行う防水工事です。
施工面積の広さに伴ってどんどん安価になるので、工場などの広い屋根に適した防水加工としてよく採用されます。

*塗膜防水

塗膜防水は名前の通り、防水塗料を塗ることで防水機能を持たせる工法で、ウレタン防水とFRP防水があります。
液体での施工なので複雑な形の屋根や障害物が多い屋根に適しており、機能性が高いのが特徴です。

ウレタン防水とFRP防水の違いは塗料が異なることですが、それぞれメリットとデメリットを持っています。

・ウレタン防水

ウレタンは遮熱機能を持たせられたり美しい仕上がりを実現できたりしますが、施工は10年に1度と高頻度での施工が求められます。

・FRP防水

一方FRPはウレタンより新しい方法で、ガラス繊維などで補強されているため高い強度を誇り工期が短いのが特徴です。
ただしウレタンよりさらに高価で、トップコートの塗り替えは定期的に必要とされています。

*アスファルト防水

最も古くから施工されている防水加工が、アスファルト防水です。
合成繊維不織布にアスファルトを染み込ませて周囲をコーティングした、シートタイプのルーフィングで防水加工を施します。
防水性、耐久性が高く今でもずっと行われている防水加工で、初期費用が安く施工する会社も経験豊富な場合が多いことが魅力です。

□防水工事を施工すべきタイミングとは?

施工のタイミングは塗料の寿命と言われている10~15年に合わせるのが一般的です。
しかし、その前に劣化症状が現れた場合は年数にかかわらず防水加工を検討し始めてください。

初期症状として退色が見られ、水たまりやひび割れ、雨漏りが発生したら防水効果は完全に切れているので、早めに防水工事を施すのがおすすめです。

□まとめ

工場の屋根防水工事には、主にシート防水・塗膜防水・アスファルト防水の3種類があります。
それぞれ特徴や短所が全く異なるので、工場に合った防水加工を選ぶことが、工場の寿命を延ばすカギになります。

ぜひ一度、専門による調査をオススメ致します。
工場・倉庫・事務所など建物のメンテナンスをお考えの方は、お気軽に当社までお問い合わせください。

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