工場や倉庫などの建物を建てるためには、基礎コンクリートが必要になります。
基礎がきちんとつくられていなければ、その上の建物が危険になる可能性があるので注意が必要です。
今回は、建物の基礎コンクリートの固まり方や雨が降ったらどうなるのか解説します。
ぜひ参考にしてください。
□建物の基礎コンクリートの固まり方とは?
ここではまず、基礎コンクリートがどのようにして固まるのか解説します。
コンクリートは乾燥して固まるとお考えの方は多いのではないでしょうか。
しかし実際には、コンクリートはセメントと水が化学反応を起こして固まるのです。
この反応は水和反応と呼ばれます。
具体的な施工の流れは以下の通りです。
・固まっていない状態でコンクリートが現場に搬入される
・クレーン車やポンプ車で圧送する
・コンクリート打設
・仕上げ
この工程において、コンクリートは打設の後に水和反応を起こします。
水和反応を起こすためには水が必要になるため、基礎工事をする際には雨よりもむしろ乾燥を避ける必要があるのです。
基礎工事の現場でブルーシートを使用するのは、雨対策ではなく、湿度を保ちながら乾燥を防ぐためです。
□基礎コンクリートに雨が降ったらどうなる?
基礎コンクリートが固まるためには水分が必要だとは言っても、雨が降って良いというわけではありません。
ここでは、打設前・打設中・打設後の雨がどのような影響を及ぼすのか解説します。
*打設前
打設前に雨が降っても、施工には問題ありません。
水分を使用してコンクリートを固めるため、通常はコンクリートを流し込む前に散水します。
雨が降ることで散水と同じ効果を得られるため、打設前の雨では問題は生じません。
*打設中
打設中の雨は、基礎に悪影響を及ぼす可能性があります。
コンクリートに含まれる水分量は、前もって調整されています。
そのため、打設中に雨が降って水分が増えてしまうと、品質が落ちてしまう可能性があるのです。
*打設後
打設後のコンクリートが乾燥していると、強度が低くなることがあります。
それを避けるために散水することもあるため、打設後の雨も心配不要です。
□まとめ
今回の記事では、建物の基礎コンクリートの固まり方や雨が降ったらどうなるのか解説しました。
基礎工事においては、多くの場合雨が降っても問題ないということがわかったのではないでしょうか。
当社は工場や倉庫、大型施設、プラント等の屋根・外壁塗装・雨漏り防水工事を行なうプロ集団です。
建物のお悩みがありましたら、お気軽になんでもご相談ください。