建物の大きさによって数万円もの出費になる外壁塗装の高圧水洗ですが、実は重要な役割を担っているため欠かせないものです。
ただ、「汚れを落とすだけなら必要ないのでは」とも考えられますが、それだけが理由ではありません。
そこで今回は、外壁塗装における高圧水洗の必要性、注意すべきトラブルについて解説します。

□外壁塗装における高圧水洗の必要性

外壁や屋根の表面に塗装によってできた塗膜は、日々屋外で紫外線や雨・風、排気ガスなどにさらされており、時が経つと共に耐久性が低下していきます。
劣化した場合、そのままボロッと塗膜が丸ごと剥がれ落ちるのではなく、少しずつ粉化していくのです。
これを「チョーキング現象」と言い、外壁の表面を指で擦ると白い粉のようなものが手に付着するようになります。

チョーキング現象が起こっている外壁にそのまま塗装しても、その現象が起きている塗膜は劣化していて粘着力がなくなっているので、新しく塗った塗料もすぐに剥がれてしまいます。
つまり、塗装から耐用年数を経過するずっと早いタイミングで、外壁は補修が必要な状況になってしまうのです。

このような事態を防ぐために、外壁塗装における高圧水洗作業は行われます。
高圧水洗は、新たに塗装した塗料が数年で剥がれてしまわないように、外壁の表面にある古い塗膜を取り除く目的で行われます。
古い塗膜の他にも、カビやコケ、汚れなど外壁表面に付着するさまざまな汚れも一緒に落とすことが、高圧水洗の主な目的です。

□外壁塗装における高圧水洗のトラブル事例

1. 室内に水が侵入する

高圧洗浄時に室内に水が侵入してしまう原因はいくつかあり、そのひとつに窓・ドアの鍵の閉め忘れがあります。
そもそも高圧水洗は、水に圧力をかけて高い水圧で外壁に付着した汚れを取り除いていくものです。
そのため、うっかり窓やドアの鍵を閉め忘れていると、そこから水が侵入してくることがあります。
また、窓周りのコーキング部分に大きな割れが見られる場合、そこから水が侵入してくることも考えられるでしょう。

2. 外壁の汚れ残り

これは塗装会社が原因である場合がほとんどですが、汚れ残りが見られる場合もトラブルに発展する可能性があります。
トラブルを回避するためにも、高圧水洗の作業が終わった後は一緒に確認することをおすすめします。

□まとめ

仕上がりの良い外壁塗装を行うためにも、外壁塗装における高圧水洗は欠かせないものです。
きちんと確認した上で作業するのが基本ですが、まれに隙間から室内に水が入ることがあります。

大きなトラブルを回避するためにも、開口場所の戸締りには気をつけてくださいね。

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