工場や倉庫、プラントの外壁や屋根の塗装は、単に建物を美しく見せるだけでなく、建物の寿命を延ばすための重要なメンテナンス作業となります。
今回は、外壁塗装の基本知識と、特に濃い色の選択に関する注意点をご紹介します。

□外壁塗装の基本知識

外壁塗装の目安は「10年に1度」とされていますが、これは一般的な住宅の基準であり、工場や倉庫の場合は、立地条件や使用する塗料の種類、さらには建物の使用頻度や目的によって、この期間が短くなることも考えられます。

10年以上塗装を行っていない場合や、錆やひび割れが目立つ場合は、早めの点検やメンテナンスが必要です。
放置してしまうと、修復費用が増大するだけでなく、建物の寿命自体が短くなるリスクも考えられます。

*倉庫の外壁塗装の流れ

1.現地調査・見積もり
塗装業者が現地で外壁の状態を確認します。
外壁の劣化具合の点検や施主の要望のヒアリングを行い、最適な塗料や塗装方法、工事日程を決定します。

2.足場・養生の設置
安全な作業のため、及び近隣への塗料の飛散を防ぐための設置が行われます。
倉庫の周囲に十分なスペースがない場合や、特定の場所のみの塗装を行う場合には、簡易的な足場の設置も考えられます。

3.高圧洗浄
外壁の汚れや古い塗膜を効果的に除去します。
洗浄後は乾燥期間を設けることが大切です。
この乾燥期間は、塗料がしっかりと壁面に密着するための重要な工程となります。

4.下地調整
サビや汚れを手作業で落とします。
また、劣化したコーキングの打ち替えや防水施工も行われることがあります。
これにより、塗装が長持ちするようになります。

5.塗装
倉庫の塗装工程では、下塗り用の塗料と上塗り用の塗料の2種類が使用されます。
下塗りがしっかりと行われることで、上塗り塗料がしっかりと壁面に密着します。
この工程は、塗装の品質や耐久性を高めるための重要なステップとなります。

□濃い色のデメリットと対策

濃い色の外壁は、そのデザイン性や高級感から選ばれることが多いですが、いくつかのデメリットも存在します。

1.色あせが目立つ
ネイビー系の濃い色は色あせにくいとされていますが、
定期的な塗り直しやUVカット塗料の使用がおすすめです。

2.汚れが目立つ
濃い色は白っぽい汚れや塵が目立ちやすいです。
定期的な洗浄や汚れにくい塗料の採用を検討してみてくださいね。

3.艶が目立つ
濃い色は太陽光を反射しやすく、艶が目立ちやすくなります。
マットな塗料を選んだり、定期的な塗り直しを行ったりすることで、艶の目立ちを抑えられます。

□まとめ

外壁塗装は、見た目の美しさだけでなく、建物の寿命を延ばすための重要なメンテナンス作業となります。
特に濃い色の選択には、デメリットもいくつかあるため、注意が必要です。
本記事を参考に、工場や倉庫の塗装を選んでみてくださいね。

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