工場の屋根や外壁は金属製のものが多くみられます。

そのため、防水加工を施さなければ錆が発生し屋根や外壁が腐食してしまいます。
工場を長く安全に使うためには、防水加工が欠かせません。
そこで今回は、工場の防水塗料について、選び方と一緒にご紹介します。

□防水塗料とは?

防水塗料は名前の通り、耐水性が高く外壁や屋根を雨水から守る塗料を指します。

また、外壁材や屋根材の劣化によりできたひび割れに追随する弾力性の高さも防水塗料の特徴です。

工場の防水加工の方法は主に、シート工法、アスファルト防水、そして防水塗料を用いる塗装工法の3種類があります。
防水塗料は液体のため、障害物があったり複雑な形をしていたり、施工が難しい工場の防水加工も難なくこなせるのが最大の魅力です。

□工場の防水塗料の種類

工場に採用される防水塗料は、主に「ウレタン防水」と「FRP防水」の2種類です。
塗料を選ぶ時にはそれぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。

*ウレタン防水

ウレタン防水は昔から広く使われている防水塗料です。
ウレタン防水の原材料であるポリウレタンは柔軟性・弾性・防音性などに優れ、身近なものに利用されています。

〈ウレタン防水のメリット〉

・弾性があり柔らかい
・比較的コストが安い
・遮熱効果のある塗料もある

雨水をひび割れに侵入させないためには、特に弾性には気を遣わなければいけませんが、ウレタン防水は高い柔軟性のおかげでひび割れしづらいのが特徴です。

〈ウレタン防水のデメリット〉

・技術や経験で仕上がりが変わる
・乾燥時間が長い

一方でウレタン防水は、液体になっており柔らかさを兼ね備えているがゆえに、均一に塗り広げるためには技術が必要です。
また、速乾ではないので、乾燥までに1~2日ほどかかります。

*FRP防水

FRP防水はウレタン防水よりも新しい防水塗料です。
ガラス繊維などの無機質素材で補強し、さらに防水力を高めた防水塗料です。

〈FRP防水のメリット〉

・速乾性で作業が滞らない
・カラー展開が豊富
・軽量ながらに丈夫

従来のウレタン防水では実現できない速乾性で施工時間を大幅に短縮できるのは、FRP防水の魅力の1つです。

〈FRP防水のデメリット〉

・比較的高価でコストがかかる
・伸縮性がないので定期的なトップコートの塗り替えが必要
・臭いがある

ガラス繊維による補強のため、伸縮性や柔軟性はウレタン防水よりも低いです。
そのため、定期的にトップコートを塗り替えて防水塗料を保護しなくてはいけません。

□まとめ

工場の耐水性を高めるためには、防水加工が必要不可欠です。
防水加工の方法として複雑な形の屋根にも対応できる施工方法に、防水塗料を使用する塗装工法があります。

防水塗料には主にウレタン防水とFRP防水の2種類がありますが、それぞれの特徴を知って塗料を選ぶことが大切です。
本記事ではそれぞれの塗料のメリット・デメリットをご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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