
工場や倉庫を管理している方の中には、建物の防水工事をしたいとお考えの方は多いでしょう。
液体を使用する工場や倉庫では、防水工事をしておくことでメンテナンスの手間も省けます。
今回の記事では、防水工事の1つであるFRP防水について紹介します。
ぜひ参考にしてください。
□FRP防水とは?
そもそもFRP防水とは、床にFRPシートを敷き、その上からポリエステル樹脂を塗って防水層をつくる工事のことを指します。
FRPとは、補強材であるガラス繊維を混ぜたプラスチックのことを指します。
耐用年数は10から25年程度ですが、施工してから7から10年程度でメンテナンスをすることが一般的です。
以下で、FRP防水の魅力と欠点をご紹介します。
*魅力
1つ目は、衝撃に強いことです。
FRPは強化されたプラスチックを使用しているため、衝撃に強いという特徴があります。
施工した部分は歩行や車両の走行にも耐えられるため、工場や倉庫の防水工事にぴったりでしょう。
2つ目は、工期が短いことです。
FRP防水は樹脂の硬化時間が短いため、工事が1から2日程度で終了します。
また、1平方メートルあたり3から5キログラムと軽いため、扱いやすいことも特徴です。
*欠点
1つ目は、比較的費用がかかることです。
高い防水性や耐久性がある防水工事ですので、その分工事にかかる費用が高くなります。
2つ目は、施工できない部分があることです。
FRPは伸縮性が低いため、歪みが生じやすい部分には施工できません。
例えば、木造の下地や雨漏りが長く続いた部分などは、FRP防水を施工するとひび割れが発生する可能性があります。
このように、FRP防水には魅力的な部分と欠点があるため、防水工事を検討している方は工事の方法を慎重に選ぶことをおすすめします。
□FRP防水工事の流れについて
FRP防水は、主に以下のような流れで工事を行います。
・下地を洗浄してプライマーを塗る
・ポリエステル樹脂を塗ってガラスマットを貼り付ける
・2番目の工程を2から3回繰り返す
・研磨剤で表面を研磨する
・トップコートを塗る
先程解説したように、これらの工事は1から2日で終了します。
手順を覚えておくことで安心して工事を依頼できるでしょう。
□まとめ
今回は、FRP防水について解説しました。
衝撃に強く工期が短いという特徴がある工事ですが、費用や施工部分の制限といった面で欠点もあるということを理解しておくことが大切です。
記事に関してご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。