工場や倉庫の外壁を工事する際によく使用される工法として、カバー工法があります。
この工法は、既存の外壁の上から新しい外壁を重ねるというものですが、その特徴から多くのメリットを得られます。
ただしデメリットも存在するため、この記事を読んでカバー工法についての知識を蓄えてみてください。
□工場や倉庫の外壁にカバー工法をおすすめする理由
外壁の工事にカバー工法をおすすめする理由としては、以下の4つがあります。
1つ目は、雨漏り対策になることです。
雨漏りが発生した場合にその原因を見つけるのは難しいものです。
そういった場合にカバー工法を使用することで、今後発生する雨漏りを未然に防げるようになります。
2つ目は、コストを抑えられることです。
既存の外壁を撤去して新しいものにする工事に比べて、カバー工法はコストがかかりにくくなります。
また、それらの工事が必要ない分だけ工期も短くなります。
3つ目は、アスベスト対策になることです。
アスベストは発がん性物質であるため現在使用禁止とされています。
しかし、2004年以前までは外壁や屋根にアスベストが用いられていました。
2004年までの既存の外壁を撤去する場合には昔使用されたアスベストが飛散する危険性がありますが、カバー工法であればその飛散を抑えられるため、健康面で安心でしょう。
また、2022年4月からアスベストが含まれていないかを必ずチェックしなければいけなくなりました。
報告先は労働基準監督署と各市区町村、報告期限は工事が始まる2週間前です。
加えて、2023年11月から”石綿含有建材調査者”という資格を保有している人のみが報告できるように法律が変わります。
そのため、2023年11月以降に工事をする場合は、施工業者がこの資格を所有しているかを確認しましょう。
4つ目は、工場での作業を続けられることです。
カバー工法では天井が剥き出しになることがないため、工場や倉庫で行っている作業を止める必要がありません。
通常の作業をしながら工事を進められるため、施工側も施主側も作業への負担が少なくなります。
□カバー工法のデメリットとは?
メリットの多いカバー工法ですが、次のようなデメリットもあることを理解しておきましょう。
*耐震性が少し下がる
外壁材が増えることによって、建物全体の重さが増加します。
重さのある建物ほど地震の際に揺れやすいため、カバー工法を行うと耐震性が多少下がるでしょう。
それを避けるためには、金属系や樹脂系の軽量素材を使用することがおすすめです。
*下地を補修できない
既存の外壁の上から新しい外壁を重ねるため、工事をした後は下地の補修ができないということを覚えておきましょう。
□まとめ
今回の記事では、カバー工法のメリットとデメリットを解説しました。
雨漏りやアスベストの対策になる上に、作業を続けながら工事ができるカバー工法は、工場や倉庫の外壁を工事するのにおすすめの工法です。
当社は工場や倉庫、大型施設、プラント等の塗り替え・外壁塗装・雨漏り防水工事・屋根遮熱塗装を行なっております。
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