これまではセメント・水を混ぜて作った「モルタル」で外壁の仕上げを行うことが一般的でしたが、現在はモルタルに代わって「サイディング」が主流になっています。
デザイン性の高さや施工がしやすいことなど、サイディングのメリットは様々ですが、もちろんそれだけで主流になったわけではありません。
今回の記事では、サイディングの外壁がどのようなものなのか、メリット・デメリットとともにご紹介します。
□サイディングの外壁とは?
「サイディング」とは、外壁材の一種であり、外壁に貼る板状の外壁材の総称のことを言います。
外壁としては、モルタルや塗り壁、タイル、レンガ、ブリック、セラミック外壁、ALCなどが挙げられます。
これらの外壁材の1種類がサイディングであり、現在国内の多くの建物で使われているものです。
サイディングの種類としては、代表的な以下の3つが挙げられます。
・金属系サイディング外壁
・窯業系(ようぎょうけい)サイディング外壁
・木質系サイディング外壁
□サイディングの外壁のメリットやデメリット
まず、メリットとしては「コストパフォーマンスの良さ」が挙げられます。
以前主流だったモルタルは、2週間から1ヶ月程度と比較的長い工事期間を要し、その分人件費も高くなりがちな傾向にありました。
しかし、サイディングでは塗装済みのものを張り合わせる作業だけであり、サイディングの材料費も安価なため、工数・人件費・材料費を最小限に抑えられます。
また、高度な技術が必要ないため、施工会社によって仕上がりに差が出にくいこともメリットとして挙げられます。
レンガや木目調などといったデザインも豊富にあり、材質によって特性が異なることから選択肢も幅広く存在することも魅力です。
次に、デメリットとしては「耐久性が高くない」ことが挙げられます。
経年劣化によって防水機能が低下するため、内部に水が入り込むと大事な建物の内側部分にまで広がるおそれがあります。
特にサイディングのつなぎ目のコーキングは、雨や紫外線によって劣化しやすく、亀裂が入ってしまうことが多々あります。
そのため、コーキングを中心として5〜10年程度の頻度で、定期的なメンテナンスが必要になるでしょう。
他にも、シェア率が高い窯業系のサイディングは、熱を蓄積する特徴があり、室温が上昇しやすい傾向にあります。
そのため、遮熱材や断熱材を用いて温度対策を講じる必要がありますが、外気温の影響は完全に防げないので注意が必要です。
□まとめ
サイディングはデザインが豊富にあり、コストパフォーマンスが高いことからも人気が高いですが、いくつかのデメリットもあるので注意が必要です。
メリットばかりに目を向けるのではなく、デメリットも加味した上でどのような外壁にするのかを決めることが重要です。
外壁に関するお悩みがあれば、当社の24時間対応の簡単メールフォームまたはお電話にてお気軽にご相談ください。