工場の屋根をリフォームする際にはいくつかの工法があります。
その中でも特におすすめなのが、重ね葺きという方法です。
この重ね葺きはどのような工法なのでしょうか。
今回は、工場の屋根をリフォームする際におすすめの重ね葺きについて紹介します。

□屋根の重ね葺きとは?

重ね葺きの大きな特徴は、古い屋根を取り除かずに防水シートを貼った後で新しい屋根に張り替えることです。
古い屋根を取り除く必要がないため、工期が比較的短くなります。

重ね葺きを行った屋根の寿命は約20から25年と言われています。
メンテナンスは10年ごとに行うのが適切です。

重ね葺きは、工事にかかるコストを抑えたい場合や下地のダメージが少ない場合に適した工法と言えます。

ただし、下地のダメージによっては耐久性に影響が出るのでしっかりと古い屋根の状態を見極める必要があります。

□重ね葺きのメリットやデメリットとは?

重ね葺きには4つのメリットがあります。

1つ目は、費用が安いことです。
前述した通り、古い屋根の上から被せるように新しい屋根を取り付ける工法なので、もとの屋根を撤去する費用がかかりません。
屋根にはそこまで費用をかけたくないという場合にはおすすめです。

2つ目は、工期が短いことです。
もともとある屋根を撤去する場合は大規模な工事が必要ですが、重ね葺きではその大規模工事をまるごとカットできるので、工期を大幅に短縮できます。

3つ目は、断熱性が高いことです。
古い屋根と新しい屋根を重ねるという構造上、熱が通りにくくなります。
そのため、優れた断熱性を得られるのです。

4つ目は、防音性が高いことです。
屋根が2つ重なることで1つの時よりも厚みが出て、防音性が向上します。
工場での作業は大きな音が伴うことも多いので、防音性の向上は大きなメリットではないでしょうか。

重ね葺きにはこれら4つのメリットがある一方で、以下のように3つのデメリットがあることにも注意しましょう。

1つ目は、重ね葺きできない屋根があることです。
瓦屋根のように、思い屋根材では重ね葺きできません。
また、劣化がひどく屋根内部の補修が必要な場合も利用できません。

2つ目は、屋根が重くなることです。
屋根が重くなることで、耐震性が低くなります。

3つ目は、新しい屋根材が限定されることです。
屋根が重くなって耐震性が低下するのを避けるために、新しい屋根材は金属素材が選ばれるケースがほとんどです。

□まとめ

今回は、工場の屋根をリフォームする際におすすめの重ね葺きについて紹介しました。
重ね葺きは、もともとある屋根の上から新しい屋根を取り付ける屋根リフォームの工法です。
屋根を撤去する必要がないため撤去費用と時間がかかりません。
またその構造上、屋根に厚みが出るので高い断熱性や防音性が期待できるでしょう。

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